そもそも、債権の回収にあたっては、取引先との関係を悪化させることなく話を進めたいという声をよく伺います。
ここで、弁護士に依頼すると事態が大きくなってしまうかもしれないといった不安から債権回収を弁護士に依頼しないという選択肢を取られる方も少なくありません。
確かに、債権回収のために、訴訟を起こす選択肢をとれば、互いに対立しあう関係となるため、相手の落ち度を主張し合うことになり、関係の悪化は避けられないでしょう。そのため、将来も引き続いて取引したい場合には、取引先との関係を悪化させすぎないように配慮することも必要となってきます。
　
そこで、取引先からの入金が遅れたら、まずは取引先に電話をかけて、状況を確認してみるのがよいでしょう。そして、相手と話合いをして、支払時期などを調整して、遅れた分の支払いをしてもらうことが、関係を悪化させることなく債権を回収するうえで適切な方法です。
もっとも、債権回収は相手方の態度や互いの会社の状況に応じて行うものであるため、先に挙げた例は一例にすぎません。債権回収の際には専門的な知識を持つ弁護士に一度ご相談することをお勧めします。