2024.01.23Professional Voice

努力を積み重ね、学び続けていたい
中村 穂積弁護士が選ぶ道

インタビュー

顧問業務を中心に企業法務の案件を手がける中村 穂積弁護士。

企業の価値観、担当者の思いを大切にする背景にはIT企業での勤務経験があった。

「常に学び続け、謙虚な人間でありたい」と語る中村弁護士のこれまでとこれからを聞いた。

目次
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1.

相談者の価値観を理解した上で企業を支援

まずはAuthenseでの役割について教えてください。

企業法務の案件を主に担当しており、現在は顧問業務を中心に業務を行っています。企業の一員として支援させていただく法務業務が大きな割合を占めます。

また、社外役員として、コーポレート・ガバナンスにも関与しています。

特に注力されている分野についても教えてください。

企業法務一般の他、上場支援、コンプライアンス支援、個人情報等管理の適正化、知財など情報・データ利活用のアドバイスなどを行うことが多いです。

訴訟対応、法律意見書作成や、企業・団体の不祥事対応もしています。

インタビュー_中村 穂積(東京弁護士会所属)

企業の規模やフェーズとしてはいかがでしょうか?

事務所全体に言えることですが、ベンチャー企業や上場を考えているフェーズの企業の方が多いです。

ベンチャーといっても、私が関与している企業の方はリーガル面への意識が高いのでやりにくさを感じることはありません。

企業の方とはどのような形でコミュニケーションを取られていますか?

スピードを重視する方が多いので、ご要望に応じてチャットツールを活用しています。

法務機能が整っていない段階からもご相談には応じていますか?

そうですね。法律相談のサポートや契約書レビューから法務組織の立ち上げまで対応します。

特に、先生の強みが生きる、他の方にはないご支援の内容があれば伺えますか?

ご相談者が何を求めているのか、何に価値を置いているか理解するよう努めたいと思っています。

時間の許す限りではあるのですが、コーポレートサイトや開示情報をチェックしたり、ベンチャー企業であれば創業者の方のブログや発信している情報もできるだけチェックするようにしています。

また、企業側の担当者様のご意向も大切にしています。外部の事務所への依頼にあたって最重要視するのはスピードなのか詳細の検討なのか等です。

また、誰でもしていることとは思いますが、初めての業界や事業態様であれば、書籍を読み、関連情報等に触れるよう努めています。

どういうクライアントの方に相談してほしいですか?

何か困ったら相談してほしいですし、Authenseを思い浮かべてほしいですね。

Authenseに所属している弁護士は人数も多く広い範囲にわたってカバーしています。また、話しやすい弁護士が多いので、何かあればまずご相談いただきたいと思います。

2.

IT企業に飛び込み「当事者」として学んだ日々

今までのご経歴について教えてください。

最初の事務所は個人と会社のお客様を半々くらいで担当しており、訴訟も多く担当しました。

その後独立しましたが、IT関係の契約書や法律相談で用語の見当がつかず困ったこともありました。私が学ぶ余裕がなかっただけかもしれませんが、当時は今ほどIT関係の契約や法律に関する書籍もなかったように思います。

こういった限界を感じる中、当事者としての経験を積みたく事業会社に転職しました。

どのような会社に転職されたのですか?

上場会社で、できればIT系の企業を希望していました。

転職先は研究開発部門のあるテクノロジーの会社でしたので、知財に関する意識が強く、知財戦略も重視していたように思います。在籍中に知財部も立ち上がりました。

また、最新テクノロジーが好きな方が多く、お話を聞いていると自分もワクワクし、知的刺激を受けました。

インタビュー_中村 穂積(東京弁護士会所属)

そのような点でも法律事務所との違いはありそうですね。

法律事務所に入ってしまうと、そういった情報から遠ざかってしまうので、どこかで情報を取得するように努めたいですね。

事業会社では目的を達成するために他部署と連携する必要がありますが、その連携がより認識されたと思います。

こういった他部署との連携・調整もその後の業務に生きているように思います。

どういった業務を担当されていましたか?

契約審査や法律相談に加えて、株主総会対応やM&Aにも関わらせていただきました。

役員との距離も近い会社でしたので、法務の方が直接役員に戦略や取引について意見を言う等、法務の経営への関与の仕方という点も見せていただきました。

契約書の文面だけから読み取れることは限られています。むしろ文面以外の情報が大切で、例えば競合との関係や、気をつけなければいけない点に対する想像力も必要という認識が得られました。

約2年半の在職期間でしたが、かなり有用な経験でした。

3.

常に学び続け、謙虚な人間でありたい

事業会社での経験を経て、なぜAuthenseを選ばれたのでしょうか?

昔ながらの法律事務所に移るのは感覚的にも難しいかな、と考えていました。

Authenseの場合、元榮が弁護士ドットコムの代表も務めていたので、ITとの親和性やクリエイティビティのある法律事務所かなと思ったのです。

また、子育てしながら働くことにも配慮していただいて、実際お子様がいて働いている方もいたのは決め手になりました。

インタビュー_中村 穂積(東京弁護士会所属)

入所されてみて働きやすさを感じましたか?

現在、プライベートでは反抗期の過ぎた第1子とこれから反抗期を迎える第2子の子育てをしています。家庭や子育てとのバランスを取りながら弁護士としての仕事もすることができ、環境として大変恵まれていると感じます。

特に、コロナ禍以降はリモート勤務も可能なので、子育てをしながら働きやすい環境です。

事務所として、それをよしとする雰囲気もありますし、周囲にも子育てをしながら働いている方が当たり前になっています。男性でも育休を取っている方もいますね。

それぞれの置かれている状況が考慮されています。

それでは、最後に今後の展望についてお聞かせください。

Authenseという日本を代表する法律事務所にふさわしいメンバーでいることです。
そのためには、常に学び続け、謙虚な人間でありたいですね。

弁護士を続けていれば、技術や文化の発展に伴う新しい問題に直面したり、社会の問題意識も変わってきます。

経験に伴い業務の幅が広がることで、新しい分野にも対応をせざるを得ません。

ご依頼者の役に立つためには、当然ですが、自己研鑽を欠かさず、アップデートしていく必要があります。

自信がなくなることや反省することは頻繁にありますが、折れずに努力を積み重ね、学び続けるのが自分の生きる道だと考えています。

インタビュー_中村 穂積(東京弁護士会所属)

Professional Voice

Authense法律事務所
弁護士

中村 穂積

(東京弁護士会)

東北大学法学部卒業。旧司法試験第59期。上場会社のインハウス経験を活かし、企業法務に関するアドバイス、法務部立ち上げや運営のコンサルティング、上場に向けたコンプライアンス体制構築や運営の支援等を行う。IT・情報関連法務、著作権など知的財産権法務、知的財産権を活用した企業運営・管理等のコンサルティングを行う。

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