公開 2026.06.26 更新 2026.07.01Professional Voice

広告審査のプロフェッショナルとして Authense法律事務所 狩野 幸穂弁護士が語る、事業部の思いに応える法務支援

インタビュー

企業法務と一般民事、両方の案件に取り組みたいという希望を持ち、Authense法律事務所に入所した狩野 幸穂弁護士。現在は、一般民事事件の担当をしつつ、広告審査を中心に「法務クラウド」を通じた企業支援にも携わる。日々事業部と並走しながら、事業部の思いと法令遵守とのバランスを取り続ける同氏に、その仕事の面白さと信念を聞いた。

目次
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1.

「企業法務と一般民事に取り組みたい」という希望から始まったキャリア

まずはAuthense法律事務所に入所された経緯を教えてください。
企業法務と一般民事、両分野の経験を積みたいと考えていました。就職活動をしているタイミングでは、そういった経験が積めそうな事務所をあまり見つけられず、その中で見つけたAuthense法律事務所にエントリーしてみたのが入所のきっかけです。

入所前にイメージしていた働き方とのギャップはありましたか。
希望していた「企業法務と一般民事の経験を積む」という働き方が実現できたので、ギャップはありませんでした。明確な道筋を意識したわけではないのですが、結果として希望が叶いました。

事務所内の方々の印象はいかがですか。
素敵な方が多く、相談しやすい環境です。弁護士だけでなくパラリーガルやコーポレートの方々も含めて、想像していた以上に雰囲気が良かったですね。

2.

「秘伝のタレ」と向き合う広告審査の面白さ

現在特に注力されている分野について教えてください。
最近やりがいを感じているのは、広告審査の仕事です。基準が必ずしも明確ではない点に難しさはありますが、面白さもあります。

どのような点に面白さを感じますか。
広告の訴求文言は「秘伝のタレ」のような存在だと感じることがあります。各社が企業努力を重ね、良い製品を生み出し、場合によっては業界団体や所轄官庁に問い合わせをして、広告は世に出ます。
事業部の求める表現と自社のデータと照らし合わせ、「ここまでは言えるが、ここから先は難しい」と線引きを考えることもあります。
商品を売るためにキャッチーな言葉で、でも違法にならないよう、事業部の担当者とディスカッションし、製品の強みを最大限に活かす表現を探っていくプロセスが面白いですね。

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実際に広告が世に出た瞬間の手応えはいかがですか。
完成した広告が掲示され、発信されている光景を見ると、「とても嬉しい」と感じます。自分の関わった広告が、世の中に出ていく瞬間は、この仕事ならではの醍醐味です。

3.

法務部員と顧問弁護士の「中間」に立つ法務クラウドという働き方

「法務クラウド」を通じて企業を支援する際の具体的な役割を教えてください。
「法務クラウド」は、法務部門の人手が足りない企業の日常業務を、Authenseの弁護士が法務部の一員になるようなイメージで支援するサービスです。

法務部員と顧問弁護士の「中間的な立ち位置」と表現するのが近いかもしれません。

「法務クラウド」の強みはどこにあると感じていますか。
広告審査において特に感じることですが、弁護士が継続的に、法務部門の方と同じ視点で、事業に関わる(=広告審査をする)点に意味があると思っています。社内では部署異動や転職などで担当者が変わることがあり、様々な事情が重なると、場合によっては頻繁に入れ替わりが起こります。

「秘伝のタレ」を含め引継ぎ作業はしっかりしてくださっているのですが、弁護士が法務担当の1人として腰を据えて入ることで、これまで蓄積してきた検討の過程や表現を、日々の広告審査の中で新しい担当者の方に共有することができます。ここはお客様のお役に立てている点かなと感じています。

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4.

街中の広告すべてが「教材」になる

広告審査の媒体はどのようなものでしょうか。
確認する媒体は、カタログ、ポスター、動画、ホームページ、雑誌、SNSと多岐にわたります。

事業部とのコミュニケーションのスタンスについて教えてください。
「この表現はNG」とだけ回答してしまうと、再度広告審査に回すお手間をおかけしますし、何が良くて、何がだめなのか伝わりづらい場合もあると思いますので、できるだけ代替案を添えて回答することを意識しています。

事業部の皆様と私たちは売上を上げる方向に向かって一緒に走っているチームだと思っています。危険な表現はもちろん避けつつ、少しでも良い訴求ができないか一緒に考えていく姿勢を大事にしていきたいです。

良い広告を世に出すためにどのような取り組みをされていますか。
良い広告を世に出そうと思ってしているわけではないのですが、担当させていただいている会社のお店を見かけると、ついつい立ち寄りたくなります。実際に製品を手に取ったり、ポップやポスターを見て、気付きを得ることもあります。

じっくり製品を見ていると、購入意欲が高そうに思われるのか、店員さんに話しかけられることもあります笑。

他社の広告も気にされますか?
そうですね。他社の表現がついつい気になってしまい、街を歩いたり、電車に乗ったりしているときに、広告をまじまじと見てしまうことがあります。

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5.

より深く、より丁寧に、本質に迫る

最後に、今後の展望を教えてください。
「相談に来てよかった」と思っていただけるアドバイスやコミュニケーションを維持しながら、より丁寧に、より早く問題の本質に迫れるよう、専門性と知識を深めていきたいと考えています。

広告審査の仕事をさらに広げていくお考えはありますか。
ご依頼があれば、新しい業界の広告審査にも取り組んでいきたいと思っています。これからも一つひとつの案件に丁寧に向き合いながら、企業の挑戦を法的にサポートできる弁護士であり続けたいですね。

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Professional Voice

Authense法律事務所
弁護士

狩野 幸穂

(第二東京弁護士会)

第二東京弁護士会所属。愛媛大学法文学部卒業、早稲田大学大学院法務研究科を修了(法務博士(専門職))。企業法務に注力するとともに、建物明渡訴訟・立ち退き交渉といった不動産法務、離婚における調停・訴訟・不貞慰謝料請求など、様々な案件に取り組んでいる。顧問弁護士としては契約書レビューに加え、労働紛争や訴訟など、予防法務・臨床法務の双方を取り扱う。

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