性・風俗犯罪被害 精神的苦痛に見合った示談金額を
ご相談までの経緯・背景
Aさんは風俗店でアルバイトをしていました。
店の営業後、Aさんは、知人男性らと飲酒していたところ、酩酊状態で強姦されました。
Aさんは、早期解決をして心機一転したかったことから示談には応じる気持ちはありましたが、加害者側からの謝罪や反省の様子が全く見られず、また、提示された示談金額では納得がいかなかったため、弁護士に示談交渉をしてほしいと考え、ご相談にいらっしゃいました。
解決までの流れ
加害者側の提示する示談金額について争われました。そして、示談金を判断するにあたっては以下の事情が考慮されました。
Aさんの精神的苦痛が大きいこと
Aさんが飲酒をして酩酊状態になった際におきたもので、Aさんの合意のもとでなされた性交渉ではありませんでした。そのため、Aさんの精神的苦痛は大きいものでした。それにもかかわらず、加害者側からAさんに対する謝罪の気持ちや反省の様子が全くうかがえなかったため、Aさんはより一層精神的苦痛を感じました。
結果・解決ポイント
弁護士は代理人として、加害者側と示談交渉を行いました。そして、加害者らの悪質な行為により、Aさんは心身共に深く傷つけられ、今もなお苦しんでいること、加害者らが反省の意を示すことを望んでいること、そして、Aさんの被った精神的苦痛に見合った示談金の支払いをすべきであると訴えました。
交渉の結果、加害者らは自らが行った愚行について反省を示し、集団強姦被疑事件に関する示談金として、Aさんに200万円を支払うことで合意となり示談が成立しました。
担当弁護士
早稲田大学法学部卒業、早稲田大学法学部法務研究科を修了。これまで離婚、相続など個人の法律問題に関する案件を数多く取り扱い、依頼者の気持ちに寄り添った解決を目指すことを信条としている。複数当事者の利益が関わる調整や交渉を得意とする。現在は不動産法務に注力。