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子どもの「今日、学校どうしようかな」にどう対応するか?
9月も半ばになりました。
長かった夏休みが明けて、2学期も本格スタート。
学校にもよると思いますが、多くの中学校では、2学期は本腰入れて勉強に取り組む時期。
定期テストや実力テストが控えていたり、そのような中、秋の運動会に向けて連日の練習があったりという時期なのではないでしょうか?
そんな毎日が始まると思うと、少々息切れ気味…というお子さんもいるのではないかなと思うのです。
朝、子どもより早く起き、バタバタと朝ご飯の支度。
いつまでも起きてこない子どもの様子を見に行ったらベッドの中で一言「今日、学校どうしようかな」と子どもがつぶやくことってありませんか?
ようやく起きてきた子どもが朝食の席につくなり、ため息をつきながら「今日、学校いやだな」などとつぶやくことってありませんか?
私は、こういうとき、ドキッとします。
そして、こんな思いが頭をかけめぐるのです。
- 「いやいや、今日は、朝イチで仕事だから、この話でごちゃごちゃするのは正直困る…」
- 「もし、今日学校を休ませたら、休み癖がつくんじゃないか」
- 「でも、もしかしたら体調が悪いのかもしれない…休ませたほうがいいのか?」
- 「無理に学校に行かせて、途中で帰ってくるなんてことになったら、迎えにも行けないし、どうしよう…」
こんなとき、子どもは、自分の中でもどうしようかと迷っている状態。
私の言葉、対応が、子どもにとって大きく影響するだろうなと思い、私の中でも緊張感が高まります。
子どもによっても違うし、その子にとってもそのときどきで状態は違うわけだから、こういうときはこうすべき、というような正解などないのだろうと思います。
ただ、私がこのようなときに一番に考えなくてはいけないと思うのは、子どもの心身が疲れた状態にあって、休養が必要な場合は、休養することが大切だということを子ども自身に選択肢として伝えるということです。
私は少し前までそれができませんでした。
私自身が昔学校大好き人間で、心身の疲れを自覚することがなかったため、心身を休めるために学校を休むという発想がなかったのかもしれません。
そんな私にとって、「疲れ」なんてもので学校を休もうなんて、なんてなまけた考え方なんだろうと感じざるを得ませんでした。
でも、そうやって自分がこうだったからこうであるはず、という考え方が子育てにおいてとても危険だということを今は理解しています。
人は一人一人違うのだから、たとえ親子であっても、違う人間として、一人の人としてそのすべてをあるがままに受け止めるという姿勢が必要なのだという当たり前のことに、ようやく気づき始めました。
法律も、いろいろな背景をもとに不登校になる子たちの存在を前提としていて、その子たちへのいろいろな方面からのサポートについては、なによりも、子どもの休養の必要性を踏まえて検討されるべきことを明らかにしています。
とはいっても、子どもの「今日どうしようかな」のサインが出たとして、我が子が、果たして、今、休養を要する疲れを抱えているのかどうか、という判断ってなかなか難しいですよね?
私は、そんなとき、あえて、いったん、その話題から何気なく離れることにしています。
そして、ちょっと先の娘が楽しみにしているイベントの話をしてみたり、おもしろかった昨夜の夢の話をしてみたり、娘が慕っている先生の過去のおもしろエピソードを振り返ってみたり、全力で楽しい会話を試みるのです。
そんな話をしながら、朝食が進み、娘の顔に笑顔が戻ってくるときは、娘がそのまま元気を取り戻して学校に向かえることが多いように思います。
でも、そんな話をしている中でも、食欲がなく、笑顔がなかなか出てこないときには、やはり心身に疲れがたまっているサインであるように思っています。
そんなときは、「今日どうしようか?つかれていたらお休みするのもOK。行ってみて、途中でつらかったら帰ってくるのもOK。自分がこっちの方が気持ちが楽だな、って思う方法を考えて選べばいいんだよ」と伝えるようにしています。
私自身は仕事があり、疲れて学校を休んだ娘にずっと寄り添っていることはできないので、親として、娘のためにできることは、ぎゅーっと苦しくなってしまっている娘を緩めること。
疲れているときには、学校をお休みするという選択肢もあるんだということを実感した上でどうするか自分の心と向き合う余地を作ること。
言葉で言うのは簡単ですが、このような対応をしつつも、私の頭の中には「お願い!!!学校に行くと言ってくれ!!(お昼ご飯を今から準備するのはしんどい…)」という思いがかけめぐっているので、その思いはまず間違いなく表情に現れているはずで、まだまだ私自身がこうありたいという対応をできていないことは確信しています。
ただ、きっと子どもからサインが出たタイミングでしっかりと子どもの様子を観察し、こども自身にも自分の状態を見つめる機会を大事にすることは、子どもが「自分を大事にする」ことを学ぶためにも必要なことなのだと思いますし、必要なときに必要な休養をとれることは、長い目で見て元気でい続けるために間違いなく大事なことなのだと思っています。
私は、子どもと向き合う中で自分の未熟さを突き付けられる機会が多いのですが、こうした機会ひとつひとつがきっと人としての視野を少しだけ広げてくれるのではないかなと思います。
毎朝のドキドキが自分を育ててくれると信じ、前向きに頑張ります。
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