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サービスの提案
私は、日々、プライベートでいろいろなサービスの提供を受けながら生きていますが、その中で「今自分が抱えている困りごとに対して、こんなサービスがあったらうれしいのにな」と思う場面にしょっちゅう直面します。
それらしいサービスを提供している人や会社はあっても、感覚的に、私自身のニーズとは微妙にフィットしないということもよくあります。
そんなとき、どうするか、ということなのですが、私は、私が必要としているサービスを現状提供しているわけではないけれど、「この人(会社)からサービスを受けてみたい!」という思いが湧いてくるお相手に直談判して、「あなたからこんなサービスを受けてみたいのだけれど、ご検討いただけませんか?」と提案するようにしています。
たとえば、もう数年前になりますが、引っ越しをすることになったときのこと。
私は、引っ越しを機に、家をもっと居心地のよい空間にしたいと思ったのですが、私には、インテリアコーディネートのセンスが絶望的に欠けていて、「こうありたい!」があるのに、それを形にすることができずにいました。
また、私は、片付けや掃除は好きで、長年、美しく整えられた収納にあこがれをもっていたものの、収納の仕組みづくりのようなことが苦手でした。
インテリアや収納について学ぶことのできる書籍は山ほど存在するけれど、センスのない自分が時間をかけて学んでも、そこで得られる成果は乏しいと思われ、早々に外注を決めたものの、ネットで調べても、いまいちヒットせず。
それぞれ個別にサービス提供している業者さんは見つけられたものの、複数の業者さんに依頼することで、日程調整も難しくなるし、とるべきコミュニケーションも増えるし、トータルイメージもわきにくく、ピンとこない。
個々のサービスにもいまいち魅力を感じない。
そんな中、ある女性のブログに目が留まりました。
その方は、個人で整理収納アドバイザーをされている方で、収納のサポートをされているとのことだったのですが、その方のご自宅を撮影したお写真がとても美しく、とてもタイプだなと感じたのです。
また、その方の書く文章がとてもすてきで、読んでいると、その方のお人柄が伝わってくるようでした。
インテリアコーディネートのお仕事をされているという発信は一切なく、サービス内容は収納のサポートだけだったのですが、私は、「この方だ!」と直感したのでその方にメッセージを送りました。
そこには、引っ越しを計画しているが、この引っ越しは、ただの転居ではなくて、この引っ越しに、これがきっかけで私や娘のQOLが爆上がりしたというような意味をもたせたいという熱い思いがあるということ、そのために、家具などをすべて買い換えて自分の理想とする家を作りたいと思っていること、どの家具を買い、どのように配置するかも含め、すべてその方のセンスにお任せしたいと思っていること、引っ越ししてすぐに日常生活が回るようにしていきたいので、引っ越しの日に我が家に来てすべての収納を整えてほしいこと、そのようなサービスを現状されていないことは承知の上で、これらをトータルでパッケージ化して依頼したく、見積もりをしていただきたいと思っていることを記載しました。
その結果、その方は、見知らぬ私の、突然の激熱提案に対し、「実は、私自身インテリアには強い思い入れがあった。喜んでお手伝いさせてほしい!」とおっしゃってくださり、私のニーズのすべてに応えてくださったのです。
引っ越しの前後2か月間くらいは、かなりの時間を、我が家の引っ越しのために割いてくださっていたと思います。
おかげさまで無事引っ越しが完了した際にお礼を申し上げると、その方は、「いただいたお仕事は私にとって本当に楽しくて楽しくて仕方なく、夢のような日々でした。無事終えた今、楽しかった日々を思い、寂しいくらいです」とおっしゃってくださいました。
私も、その方のプロとしてのお仕事ぶりから学ぶことが多く、お人柄も含め、大ファンになってしまったので、収納が乱れた際は、絶対にリピートしようと思っていたものの、その方の設計してくれた収納があまりにも優秀で、その後3年間、収納は乱れず、残念ながらリピートの必要性が発生しない事態に。
今でも何かと理由をつけては連絡をさせていただいています。
一つ一つ挙げればきりがないほど、このようなことは私の日常にあふれています。
自分が抱える困りごとについて、「この人に相談してみたい」と思ったら、私のほうで、そのニーズをまとめて、「こんなサービスとして私に売ってくれませんか?」と提案する。
それによって、私の身近では小さなビジネスが生まれることが多いように思います。
その過程でいつも意識していることがあります。
それは、提案にあたっては、お相手に提供していただくことの価値に最大限の敬意をもたなければいけないなということ。
当たり前のことではありますが、たしかに、そのお相手にとっては、得意で楽しく取り組める内容であるかもしれないけれど、お相手がそのスキルを獲得するためには相当な年月を必要としたはずだし、その過程で自己投資をしたかもしれない。
その背景に思いを巡らせなくてはいけないと思うのです。
今は市場に出ていないから価格がついていないけれど、そのスキルは対価を得るべき価値の高いものであるから、その価値をお相手の厚意に甘えて搾取してはならず、しっかりと正当な対価を提示いただくようお願いする必要があると思っています。
ふだん、サービスを提供する側の目線から、お客様は、どういうサービスがあったら喜んでくださるか、と考える機会が多いのですが、私に関しては、それと同じくらい、サービスを受ける側の立場から、「こんなサービスがあったらうれしいな」をお相手に提案して検討してもらう機会も多いような気がします。
サービスを提供する側の目線からでは思いつかないニーズがあって、それを、ニーズがある側から発信したことがきっかけで、オーダーメイドのサービスができるということ、そして、その後、同じようなニーズをもつ人たちに向けて広く提供できるようになることはとても意味のあることであると思っているからです。
サービスを受ける側からの、「あなたにこんなことを依頼してみたい!」がきっかけとなって、新しく出来上がったサービスが、そのサービスを必要としているたくさんの方を助ける大きなビジネスに発展する可能性もあると思うと、それだけでワクワクしませんか?
もしかすると、私が弁護士として凝り固まった発想をもって仕事をしているゆえに思いつくことのできていない「こんなことを手伝ってほしいな」があるかもしれません。
また、弁護士としてでない一個人としての自分にできることというのが、あるかもしれない。
これからも、私は、サービスを提供する側として自分に求められることに力を尽くしつつ、
その過程で、お客様から、「もっとこうだったらいいのに」というお気持ちを積極的に引き出し、それをサービスとして形にする努力をしなくてはいけないなと思うし、サービスの受け手としても、お相手やその先にいるかもしれない同じサービスを求めている方にとっていい循環となるような提案ができるといいなと思っています。
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