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母校での授業
私は、茨城県水戸第一高等学校を卒業しています。
この高校での毎日は、小学校、中学校、高校、大学という私の学生生活の中で、たぶん一番思い出深いものでした。
自分が自分らしくいられる心地よい場所。
「自分がこういう行動をしたら、先生や友達から何かネガティブな目で見られるかもしれない」などと気にすることなく、ただただ、自分が思ったように、そのときそのときやりたいことを思い切りやれる環境でした。
先生方も友達、先輩らも皆が魅力的で、刺激を受け続けることのできた日々。
なので、私にとって、出身を問われると、つい通学していた高校のことも話したくなってしまうような自慢の学校です。
そんな大好きな高校から、在校生たちのためにキャリア探索授業の講師をしてくれないかというオファーをいただきました。
実は、2年前にも同じオファーをいただき、その時間を満喫してきたのですが、このたび再び。
うれしくてうれしくて、今回も飛び跳ねるようにして水戸まで行ってきました。
私が通学していた当時と違い、今では中高一貫校となっていたため、中学生、高校生たちの合同クラスでの授業でした。
そこで話をしていて感じたのは、生徒たちが将来がはっきり見えていないことにより感じている不安。
もちろん、「私はみんなの先輩」と名乗る、ハイテンションの、よくわからない私に対し、彼らが必ずしも心を開いて自分の胸の内を話してくれたとは限らないことは重々承知。
もしかしたら、心の中には、「自分は将来~の道に進みたい」などという思いを秘めながら、それをアウトプットしなかっただけ、という可能性は十分あると思っています。
でも、授業が終わった後で話しかけてきてくれた子たちの話を聴いていても、やはり、「実は、将来~したいとか~になりたいなどというものが見えず、今の生活も、何を目標にして送ったらいいのかわからなくてつまらなく感じることがある」という思いがある子も一定数いるんじゃないかなと感じました。
私は、まさに、そのように、中高時代、「将来~をやりたい!」が皆無だった学生だったこと、さらに、そのことに焦りも不安も感じず、目の前のテストでいかに高得点をとるかということだけに全力投球だったということ、でも、その日々が後で振り返ったとき、ひとつひとつ結びついて、今に至る1本の道になって見えるということ。
そんな話をしてみました。
「弁護士の人は、SNSで報じられている裁判のニュースに集まるいろいろなコメントをどんな風に見ているのですか?」
「もし中高生時代、勉強以外のことに時間を使うとしたら、これをやっておけばよかったと思うことってありますか?」
「中高生時代、今日は勉強する気がないなって思うことってありませんでしたか?」
「弁護士の仕事って、裁判で戦うっていう姿しかイメージできなかったけど、ある意味、コンサルティングみたいな色合いもありそうな気がしてきて、すごく興味をもちました」
「自分の正義感とやらなくてはいけないこととの間にギャップを感じるとき、つらくなりませんか?」
そんな質問や意見をもらいました。
ひとつひとつの質問に対して答える過程は、私にとっても大きな気づきを得られたり、改めて考えてみたいと思える問題意識をもらえたりする貴重なものでした。
このキャリア探索授業は、同じ日に、複数の講師が呼ばれ、多業種で仕事に就くいろいろな講師がそれぞれの教室で話をするものでした。
最初通していただく控室には、同じ日に講師を務めるかたがたがいらっしゃるので、ともに時間になるのを待つという状態になります。
2年前は、極度の人見知りを発動させてしまい、他の講師の方々と目を合わせることもできなかったので、今年は、おひとりおひとりに個別にご挨拶するということを秘めた目標として抱いていました。
そして、その目標を無事達成。
特に、講師のうち、半分くらいは水戸第一高校出身の方なので、学生時代にはお会いしたことのない大先輩にご挨拶できるという貴重な機会をいただけました。
1年の締めくくりの時期に、自分にとっての大事な原点と向き合える大事な母校訪問の機会というのは、本当に感慨深いもの。
あの不安定な学生時代を支えてくれた家族を始めとする周りのかたがたへの感謝。
過去、数々の失敗をしながら、いつも歯を食いしばって前に進もうと頑張ってきた自分への敬意と感謝。
未来の幸せをまっすぐに信じていた自分にもっともっと応えてやりたいという思い。
そんな感情を大切に持ち帰ってくることができたので、また1日1日丁寧に時間を重ねていきたいと思います。
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