リーガルエッセイ
公開 2026.02.13

思い描いていた夢に近づく方法

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記事を執筆した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(第二東京弁護士会)
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。司法試験に合格後、検察官任官。約6年間にわたり、東京地検、大阪地検、千葉地検、静岡地検などで捜査、公判を数多く担当。検察官退官後は、弁護士にキャリアチェンジ。現在は、刑事事件、離婚等家事事件、一般民事事件を担当するとともに、上場会社の社外役員を務める。令和2年3月には、CFE(公認不正検査士)に認定。メディア取材にも積極的に対応している。
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思い描いていた夢に近づく方法

今回は、リーガルをかすりもしない話題です。
私の子どもは、昔から絵を描くのが好きだったんです。
子どもの描く絵は、写実的なものではなく、なんというか、かなり個性的。
何をやっても、すぐに飽きてしまうことが多い子どもが、絵だけは、細々と描き続けてきました。
そして、
「いつか、個展開けたらうれしいなあ」
「自宅にアトリエが欲しいなあ。そのアトリエにテレビの取材が入ったりして!」
「たくさんの人が私の絵を見て笑顔になってくれたらうれしいなあ」
「たくさん依頼をもらえるような人になりたいなあ」
そんなことを、いつも、ことあるごとに言っていたのです。
ただただ言うだけ。
「言うのはただでしょ」なんて言いながら、ただただ言っていたのです。

私は、子どもがそんな話をするたびに、「あのね、世の中、そんな甘くないのだよ。もちろん、やろうと思ってできないことなんてないよ。でもね、実現のためには、たとえば、毎日1枚絵を描くとか、スクールに通って、まずは絵の基本を勉強するとか、とにかく努力が必要なのだよ。気が向いたときに、ふわふわーっと絵を描いて夢をかなえようなんて甘すぎる!」などと叱咤激励してきました。
幸いなことに、子どもは、私のこの種の無益な助言を、もはや日常のBGMのようなものとして聞き流しているというか、最近では、BGMですらなく、私の無益有害発言は届かないように調整されてしまっている様子。
私は、いろいろできることはありそうなのに、何もやっていないかのように見える子どもの様子をなんとももどかしく思っていました。

でも、まず、子どもは、昨年、引っ越しを機に、自宅にアトリエを作るという夢をかなえました。
引っ越しなど全く考えていなかった私が、ふと「こういう家に住めたら心地いいだろうな」という理想的な間取りの家の物件情報と出会ったことがきっかけで引っ越しをすることになったのですが、そのとき私が思い描いていた理想の間取りには、いつのまにか、子ども用のアトリエが存在していました。
子どもの日々発する言葉を聴いていたから、「アトリエを作る」ということが私の頭の中にすりこまれてしまっていたのだと思います。

そして、先日、子どもが行っているあるコミュニティで、他県のショッピングモールマルシェに手作り品を出品するということになったとのことで、その機会に、子どもが自分で描いた絵を出品してみてはどうかという話をいただいたのです。
これも、子どもが「描いた絵を人に届けたい」という夢を言い続けていたために、コミュニティのかたが声をかけてくれたとのこと。
子どもは、その日のうちに、「〇月〇日までに絵を描く」というやや抽象的な目標を書いた紙をアトリエに貼り付け、以降、自分のお小遣いの中からキャンバスや画用紙、販売する際のラッピング用品などを買い込み、毎日遅くまでアトリエにこもり、一生懸命絵を描き続けてきました。
ついに先日、その絵たちをマルシェに持ち込み、絵を見ていただくことになったのです。
すると、数時間で、なんと4作品もが売れたとのこと。
大喜びで帰宅しました。
そして、そこから数日経った今日、さらに驚くべきことが。
そのときに2作品を買ってくださったお客様から、追加依頼があったのです。
なんと6作品を追加で描いてほしいというご依頼。
さらにさらに、個展も開いてほしいとのお言葉までいただいたとのこと。
子どもは、思いがけない展開に、驚き、感激して涙を流し、大騒ぎ。
私も、子どもの絵に目を留めてくださり、手に取ってくださったかたがたのお気持ちに心から感謝。

そんなことがあって、改めて今回のことを子どもと振り返ってみました。
いったい何が起きたんだろうね、ということを話し合ってみたのです。
そもそも、「私は絵を描きます」「絵を人に見てもらって、買ってもらえたらうれしい」そんなことを常日頃語っていなかったら、こういうチャンスをいただけなかったね、ということ。
マルシェでの出品の話をいただいて以降、絵を描く中で、途中で、しんどくなってしまい、「もうやめちゃおうかな」と思った局面が何度かあったものの、そこで諦めていたら、今のこの展開は絶対になかったね、ということ。
1つ1つの絵について、心を込めて、100%納得いく状態までに仕上げたからこそ、その思いが伝わったのかもしれないね、ということ。
個展を開きたいという夢は、突然、「個展を開きましょう」というチャンスがやってくるわけではなくて、もしかすると、こうやって目の前の1件のご依頼に対して、そのかたのご期待を上回るものを差し出せたという経験をいくつもいくつも積み重ねた先に広がっているのかもしれないね、ということ。
年始に、「動く」と決めて、意識的に、人と会ったり、今までやっていなかったチャレンジをしたりしたことと関係があるのかもしれないね、ということ。
今回チャレンジするにあたって、助言してくれたり、応援してくれたりした人たちに対して、このことを報告したり、改めて感謝の気持ちを伝えたりすることを絶対に忘れてはいけないね、ということ。

子どもは、追加依頼について、「時間はいくらかかってもいいです」と言われたものの、自分の中で2週間という期限を設定し、さっそく必要な画材を買いに行ったようでした。

これからのことを考えると、きっと、がんばってもがんばっても、思うようにいかないなっていう時期もたくさん経験するのだろうと思うのです。
でも、今回のことで得られた気付きや自信はとても貴重なものだったはず。
目の前の一人、いただいた一件のご依頼に対し全神経を注ぎ込み、でき得る限りの結果を出す努力をすることがいかに大切かということを経験から学ばせてもらったようです。
単に、「よかったねー」で終わらせるのでなく、今後、子どもが、大変な局面に立たされたときに、今回の出来事から得られた経験が、子どもの今後にとって大事な大事な力になってくれるように、いかに今回の件を振り返り、言語化し、何を得るか、ということが大事なのだと思います。
私自身も、子どもの経験から改めて学びを得たように思います。

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