リーガルエッセイ
公開 2026.02.17

シール交換をめぐるトラブル

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記事を執筆した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(第二東京弁護士会)
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。司法試験に合格後、検察官任官。約6年間にわたり、東京地検、大阪地検、千葉地検、静岡地検などで捜査、公判を数多く担当。検察官退官後は、弁護士にキャリアチェンジ。現在は、刑事事件、離婚等家事事件、一般民事事件を担当するとともに、上場会社の社外役員を務める。令和2年3月には、CFE(公認不正検査士)に認定。メディア取材にも積極的に対応している。
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シール交換をめぐるトラブル

週末、子どもと夕食の買い物のためにショッピングモールに行った際、かわいい雑貨屋さんの一角に、たくさんのお客さんが集まっているのを発見。
それを見た子どもが、「ああ、うわさのシールが入荷になったのかもね」と言いました。
「よく知らないけど、どうやら、小学生くらいの子たちの間で、シール交換が流行ってるらしいよ。なんとかっていうキャラクターのぷくぷくした立体的なシールが人気らしくて、なかなかお店にも並ばないらしい」というのです。

そんな話を聴いていて、私自身は、子ども時代、そういった流行にあまり興味がなかったので無縁ではありましたが、そういえば、大昔、弟が、ビックリマンチョコに入っているシールを集めたり、お友達と交換したりしていた時代があったなということを思い出しました。
どこのお店でも売り切れになっていた中、思いがけず近所の魚屋さんでビックリマンチョコの在庫があるという話を聞きつけた母が、弟のためにチョコを買いに行ったりして、わが家の冷凍庫には、ビックリマンチョコが大量に保存されていたこと、意外とそのチョコがおいしくて、私は、食べる担当としてせっせと冷凍庫の中のビックリマンチョコを消費していたことなどを懐かしく思い出しました。
学校でも男子たちが休み時間にお互いシールを見せ合っていたような記憶も。
そういえば、弟は、昔、「キン消し」なるものも集めていたけど、あれらを購入する原資は弟のお小遣いだったのか?仮に両親が買い与えていたのだとすると、弟は、どうやってその交渉をしていたのだろうか?という疑問とともに、手で触ったときのぶよぶよとした感触が鮮やかによみがえります。

たしかに、自分たちが大好きなシールをお互いに交換しあったりすることは、遠足のときにお菓子を交換しあうようなワクワクがありそうだし、宝物を交換し合うことでお互いの仲の良さを確認しあえる機会になったりして楽しそうですよね。
交換までしなくても、お気に入りのシールをシール帳に貼って眺めたり、お友達同士で見せ合いっこしたりすることも楽しいのかもしれない。

でも、このシール帳やシール交換をめぐっては、きっといろいろなトラブルがありそうだなとも思うのです。
聞けば、シールの中にも、そこにはレートなるものがあるとのこと。
そのレートというものが、客観的に評価できるものなのか、それとも、そのような客観的な基準はなく、あくまでも、人のそのシールに対する思い入れによって主観的に評価されるものなのか、それともそのいずれもあり得るのか、全くわかりませんが、いずれにしても、子どもたちが交換したシールのレートが釣り合っていないと当事者同士感じるケースもあり得ると思うのです。
もしかしたら、ある子が、他の子に対し、一方的にシールをあげるというケースもあるかもしれない。
そのことについて、両者が心から納得できているということばかりではないのかもしれない。
その背景にいじめという深刻な問題が潜んでいたり、日常の関係性として、一方が他方に対して自分の意見を言いにくいという事情が潜んでいたりすることもあるのかもしれない。
子どもが、お友達から「このシールちょうだい」「このシールとそのシール交換して」などと言われたとき、本当はいやなのだけど、拒否してしまったら、友達から嫌われてしまうかもしれないという不安があって、仕方なく、応じてしまい、悲しい思いをするということもありそうですよね。

そんなことを考えると、そういったトラブルのもとになるシール帳の学校への持ち込みやシール交換自体を禁止するという学校もあるのだろうなと想像します。
ただ、もしかすると、そのような対応だけでは防げない事態もあるのかも。
子どもたちは、今や、スマホをもっていて、学校からは見えないところでシールに関するやり取りすることもありそうです。
そう考えると、きっと、学校や家庭で、子どもたちがシール収集やシール交換をめぐって生じ得るトラブル、自分が嫌だということをお友達に伝えることの大切さ、その具体的な方法などについて、この機会にじっくり子どもたちと話し合うことがとても大事なことなのではないかなと思います。

そこで考えたことは、今後、子どもたちが成長する過程で直面する人間関係のトラブルをいかに防ぎ、乗り越えるかという観点からも必要なのかなとも思います。

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