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教員が生徒と
先日、ある高校の教員が、生徒の少年たちとともに窃盗目的で住宅に侵入したとの疑いで窃盗未遂などの罪で逮捕されたと報じられました。
報道によれば、その教員は、「生徒たちが廃墟に侵入して物も盗んでいることを聞いていて、肝試し的な感覚で興味があったのでついていった」旨供述しているとのこと。
また、これは、生徒たちの話から出てきた話なのか否か報道からははっきりしませんでしたが、記事では、教員が、生徒たちに、何が高く売れるかということや売却する方法としてフリマサイトを利用する方法があるということなどのアドバイスをしていた可能性が指摘されています。
「教員が生徒とともに窃盗未遂」というワードは非常に衝撃的であることもあり、教員の実名とともに大きく報じられていますが、一方で、事実はどこにあるのか、そこにはどのような背景があるのかということも現時点ではわかりません。
ですから、そのような状況で、あたかも報じられたことが事実であるかのようにコメントすることはあるべきでないのだと思います。
ここでは、この具体的な報道を少し離れて、一般論として考えてみたいと思います。
まず、たとえば、Aは、そこで何が行われるのか事情がよくわからないままに現場に行ったら、一緒に行った同行者たちが思いがけず他人の住居に侵入し、さらには、家の中から物を盗もうとしたというケースで、自分も何らかの犯罪に問われるのかという点。
ここは、もし、Aが、本当に何も知らないままにその現場に行っただけなのだとしたら、少なくとも住居侵入罪や窃盗罪が成立する可能性は高くないでしょう。
A自身が、無断で建物内に入った場合には、別途住居侵入罪が問題になり得ます。
でも、その時間帯とか場所などによりますが、わざわざその場に行くという約束をしてそこに行き、また、その場にいたとなると、「何が何だか全くわからないままにその場に行って、なんとなくその場にいました」というのは、なかなか通りにくいのかも。
たとえば、その集合時間が深夜で、事前に、同行者たちは、これまでにも夜中に集まっては、盗み目的で人の住居に侵入していることを聞いて知っていたのだとすると、「今日も、盗み目的で人の家に入ろうという話かもしれないな」と認識していたと評価され得る事情にはなり得ます。
その上で、「まあ、その可能性はあるけど、それでも構わない」と思って、Aが同行者たちを車に載せて現場に行ったり、同行者たちが家の中で盗みをやっている間、家の外で周りを見張っていたりして、いざだれかが来たというときには同行者たちに連絡しようとしていたなどという事実があったら、それは、住居侵入罪、窃盗罪を助けたこととなり、幇助の罪が成立する可能性がある。
冒頭に書いた記事に関しては、教員と生徒の関係性のようなことに疑問を投げかけるようなコメントも見受けられました。
「生徒と友達みたいな感覚になっちゃっていたのではないの?」というようなもの。
ここに関しても、そもそもの前提として、何があったのかがわからない以上軽率にコメントすることは難しい。
でも、一般的に考えて、「教員たるものこうあるべき」を定義することは難しいし、おそらく教員のかたおひとりおひとりによっても、学校によっても、考え方はいろいろなのだろうなと思う。
また、同じ教員の方であっても、もしかすると、生徒ひとりひとりの個性とか課題とかに応じて、自分がどのような存在であるべきか、とか、どのような接し方をするか、とかは意識的に変えていて、ときには、「それって一般的にイメージする教員の姿からかけ離れていない?」と思われる場面もあるのかも。
だから、生徒からの呼ばれ方とか、言葉遣いとか、表面的に見える部分だけでどうこう評価することはあまり適切でないようにも思う。
ただ、間違いないと思うのは、教員は、生徒が、「自分を大事にしながら自分の足で幸せを感じながら生きることができるようになる」姿を思いながら関わる必要があるのではないかということ。
報道された件から出発していろいろ考えさせられたような気がします。
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