遺産分割協議書の作成

遺産分割協議書の作成

遺産分割協議書とは、遺言書がない場合、相続人全員が参加して遺産分割協議を行った後、そこで決まった遺産分割案を書き留めたものに、相続人全員が署名し、実印を捺印することで成立します。なお、印鑑は実印を使わないと不動産登記や銀行手続ができませんので、注意してください。

遺産分割協議書は、相続人全員の同意の下で遺産分割を行ったことを証明する大切な書類となります。

たとえば、預金の相続(払戻し等)の手続の際に金融機関から提出を求められたり、法務局へ相続登記申請を行う際にも必要となるなど、各種の相続手続で提出が求められることが多いですが、それだけ証明する力があるということです。

その反面、各相続人は遺産分割協議書に拘束され、撤回することができません。
万が一、遺産分割協議書を書き換える場合には、相続人全員の合意が必要となります。

遺産分割協議書作成のポイント

遺産分割協議がまとまったら、遺産分割協議書を作成します。

・「誰が、どの財産を、相続(取得)したか」を明確に記載する。
・相続人全員の署名と押印(必ず実印)、印鑑証明書のとおりに記載する。
※遺産分割協議書が複数枚になる場合、ページの継ぎ目ごとに押印をします(契印)

相続税の申告期限は「死亡を知った日から10か月以内」ですので、それまでに余裕をもって遺産分割協議書をまとめましょう。
また、凍結された被相続人の預貯金口座の相続手続など、さまざまな相続手続において必要になる場面が多々あります。
法律上の作成義務はありませんが、取り決めたことを書面に残しておけば安心です。

遺産分割協議書の雛形

遺産分割協議書には、法的に決められた書式・形式がありません。そこで、一般的な遺産分割協議書のサンプルをご紹介します。

遺産分割協議書(サンプル)
本   籍 東京都 港区 ○町○丁目○番○号
最後の住所 東京都 港区 ○町○丁目○番○号
被相続人 港 太郎 ( 平成○年○月○日死亡 )
上記の者の相続人 港 A男、六本木 B子、麻布C美 の全員は、被相続人の遺産について協議を行った結果、次の通り分割することに同意した。

1.相続人 港 A男 は次の遺産を取得する。

<土地>
所  在 神奈川県横浜市○町○丁目
地  番 ○番○
地  目 宅地
地  積 180.00m²
<建物>
所  在 神奈川県横須賀市○町○丁目
家屋番号 ○番○
種  類 木造
構  造 瓦葺2階建
床面積 1階  60.11m²
2階  60.00m²
2.相続人 六本木 B子は次の遺産を取得する。

<現金> 金3,000,000円
<預貯金> ○○銀行○支店 普通預金 口座番号00000000
○○銀行○支店 定期預金 口座番号00000000
○○信用金庫○支店 普通預金 口座番号00000000
3.港 A男は、第1項記載の遺産を取得する代償として、麻布 C美に平成○年○月○日までに、金8,000,000円を支払う。

4.本協議書に記載のない遺産及び後日判明した遺産については、相続人 麻布 C美がこれを取得する。

以上のとおり、相続人全員による遺産分割協議が成立したので、本協議書を3通作成し、署名押印のうえ、各自1通ずつ所持する。

平成○年○月○日
<相続人 港 A男 の署名押印>
住所
氏名             (印)
<相続人 六本木 B子 の署名押印>
住所
氏名             (印)
<相続人 麻布 C美 の署名押印>
住所
氏名             (印)

遺産分割協議書は、相続人の数だけ作成し、相続人全員の署名・捺印をして各自1通ずつ保管します。遺産分割協議書が複数枚にわたる場合は、相続人全員の実印で契印(割り印)します。

遺産分割協議書作成に関するサポートもしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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